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靴なんか構ってられないのでボンっと靴箱に投げ込む。圭太は三年だから一階で間に合うのは確実だ
俺は階段登って2階までダッシュ
キーンコーンカーンコーン
あー本礼の鐘が!
バタバタバタバタ
キーンコーンカーンコーン
ガラッ!
「お、直」
「間に合っただろ!?」
「ま、ギーリギリ。席につきな」
「分かってるよ!」
はぁー、間に合った
「出席取るぞー」
「直、今日遅かったなー」
「賢治、はよ。ちょっと家族会議が長引いた」
「何それ」
賢治は隣の席で二年で仲良くなったクラスの人気者ってやつ(だと見てる)
あーやっと息も整って来た
「赤井ー」
はーいと言うだるそうな返事が聞こえる
俺の担任はさとし君の兄貴の、和泉
昔っからなぜか俺はこいつが嫌い
ガキの頃から俺達と年が離れてるだけあって、からかい方が巧妙で。中でも俺が一番からかわれてた
呼び方も何かの時に余りにもムカついて、いつの間にかイズミ兄ちゃんから呼び捨ての和泉になってた
理由は何だったんかなぁー、…忘れちまった
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