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「いつも使う物とか、わからない?」
「うーん……あぁ、首からタオル下げてる事、あるぞ」
首からタオル……?
「焙煎する時、熱いんだとよ」
それならと、ともはタケを引っ張って向かったのは。
「マジでタオルか……?」
「ん、タオルより、手ぬぐいとかどう?」
「手ぬぐいってお前……ねじり鉢巻きさせんのか?」
ともは思わず、それもなぜかタケの頭にねじり鉢巻きを想像して。
「ぷはっ!あはははっ」
思い切り噴き出した。
「おい、」
「ご、ごめっ……くくっ、ふはっ」
はぁー、タケが呆れたため息を漏らしたのを聞いて。
ともはやっと笑いを落ち着かせた。
「ほら、こっちきてみて。タオルよりも断然、手ぬぐいの方がお洒落なのいっぱいあるよ」
「……あ、本当だな」
タケはしばらく手ぬぐいのいろんな柄を眺めると。
「とも、お前だったら何選ぶ?」
腕を組んでともを見下ろした。
「うーん、アキラさんに合いそうなのって言ったら……これとか、」
ともはモダンな柄のソレ等を2~3枚手にしてタケに見せると。
タケは頷いてソレを受け取り、少し移動して。
次に見たものは、
「タケ……ハンカチ、選ぶの?」
「あぁ、同じ柄置いてるみたいだからな」
言いながら、手ぬぐいと同じ柄のものを数枚手にした。
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