~Bloodstones編~

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* 「・・・へぇ!そうやって出会ったんだね!」 「懐かしいなー」 「アキくんがきっかけだ」 「あ、でもな。レンと練習始めるまでは、バンド組むのはまだ先だと思ってたんだよ」 「そうなの?」 「うん。レンがギター爪弾きながら歌を口ずさんでてさ。その声聞いて、今だって思ったんだ」 「アキが俺のところ来た時、凄い目輝かせてたよな。いい声見つけたって」 「だろ?」 目の前のメンバーが懐かしそうに目を細めて。 一時期解散寸前を食い止めた、俺たちの天使が感動して目を潤ませる。 穏やかに過ぎる時間。 「ともちゃん、そんな泣きそうだけど。ともちゃんが俺たちをつないだ時の方が感動的だからね?」 シュンが微笑んで、ともの頭を撫でるのを見ながら。 俺達5人とも、こうやって集まるタイプじゃないのになと思う。 だからこそ、解散せずにいられた事が、奇跡だと思い。 メンバーをつないだ音と、彼女の存在に。 改めて感謝しようと・・・ 「レーン・・・ってなに、新曲か?」 「あぁ、今降りてきた」 「よし!がんばれ!!」 ポン、 肩を叩いて笑うこの笑顔に。 俺も顔を緩めた。 【俺たちのあの頃~Bloodstones編~】
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