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じゃあ、やっぱり― と言葉を繋ぐ。
「お母様は、あづささんの首を絞めてるんですかね?」
「どうして?」
いやあ、と己れで言っておいて、首を捻る。
「可愛い息子をとろうとしてる嫁だから?」
我ながら、半信半疑の口調で言うと、
「だったら、この世の姑全部が殺人鬼ってことになるだろ。
まあ、やりかねない人だが」
と言いながら、衛はソファに腰を下ろした。
「教会の爆破も実は、母が犯人かもと思っていたんだが。
病院に行ったら、本当に意識のないままだったからな」
「え?」
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