悪霊の棲む屋敷

9/101

903人が本棚に入れています
本棚に追加
/604ページ
「だったら、そもそも、なんで貴方の計画に協力したんでしょうね」 「僕の計画?」 「私の顔を整形して、あづささんを殺した犯人を捜す計画ですよ。  貴方の気を逸らすためですか?」 「それはあるかもな。  だが、確かに最終的に決断したのは僕だが、その話、持って来たのは、要だぞ」 「え?」 「要が顔のなくなった女の店員を利用しようと言い出したんだ」 「要先生がですか? なんでまた」 「僕は要が犯人を捕まえたいからかと思ってたんだが」 「あづささんを殺した犯人をですか?」  要先生がどうして、そこまでして、と思ったが、なんとなく訊きづらい雰囲気だった。
/604ページ

最初のコメントを投稿しよう!

903人が本棚に入れています
本棚に追加