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「おはようございます」
「おはよう、森君。今から営業?」
彼は切れ長の目を丸くして、戸惑った様子でこちらを見ていた。
「史信ちゃん、どうしたの」
「あー、気づいた、森君も!
可愛いでしょう?」
私のスカートをつまんでひらひら揺する松村さんに、焦って布地を押さえる。
「ま、松村さん、足が見えますって!」
「足くらい見せちゃえー、減るものじゃなし」
「私の神経が減りますって!」
「・・・いいねえ」
ぼそっと呟く主任。
その視線は、私の足の方を向いている。
「な・・・見ないで下さいよ!」
おそらく私の顔は、真っ赤になっているはずだ。
混乱したまま、見上げてにらむと、彼はハッとしたように、口元に手を当てて目をそらした。
「もう、たかがスカートくらいで、大げさなんです!
はいて来なきゃ良かった」
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