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僕が廊下で固まっていた頃、新庄先輩は先に呼んで待ってもらっていた人物に声をかけた。 「よっ、黒崎!待った?」 名前を呼ばれた人物―黒崎優樹は、途中まで読んでいた小説を閉じ、脚を組んだままギロリと睨みつけた。 「おい、『待った?』じゃねえだろ。何分待たせば気が済むんだ」 第一声がキレ気味の声だった。 「まあまあ、そんなカリカリすんなって。落ち着けよ」 「話があるって呼び出したのはお前だろ?そのお前が遅れてやってくるってどういうことだ?」 ちゃんと理由あんだろうなあ、と言われ理由を話そうとした。が、新庄先輩はなかなか入ってこない僕を呼ぶ。 「入って来いよ!」 呼びかけてから数秒後に入った。 「よし、揃ったな。と、その前にこの紙に名前書いてくれる?」 はい、と渡され僕はシャーペンを取り出し、不思議に思いながら紙に名前を書く。続いて二人も紙に名前を書く。書き終わっても僕はずっと首を傾げたままだ。 「この三人でオカルト部を設立しようと思います!」 「えっ?オカルト部?先輩、どういうことですか?」 「どうもこうもそのまんまだけど?」 質問を質問で返されてしまった。
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