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若くして成功し、金に女、
それに地位も、手に入れた。
持ってないものなんてない、
それが俺という存在だ。
当然、妬みややっかみも多い。
その筆頭が宮下という男だ。
俺の部下にして、
いつも虎視眈々と
俺の地位を狙っている。
妻はすでに、
奴の手に落ちているのは知っていた。
奴の配下になった役員や重役が、
少なくないことも知っている。
そこで最後の仕上げとして、
俺を殺しに来たのだろう。
そんなことがわかっておきながら。
「話がある」そういわれて、
のこのこと待ち合わせ場所に
出向いていった俺は、
かなりのお人好しだと思う。
待っていたのは宮下ではなく、
見ず知らずのあの男。
きっと、大金で雇われたのだろう。
家に帰って、
血塗れの服を脱いでシャワーを浴びる。
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