第1章

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ある晴れた日、白猫が谷の道を歩いていました。この谷の向こうには、おいしい ケーキ屋さんが、あると言う噂を聞いてやってきたのです。 「すごい谷だなあ。本当に、この谷の向こうにきつねのケーキ屋さんがあるのか なあ。」 と独り言を言いながら、歩いていくと前方に、トンネルが見えてきました。 そのトンネルの上には、(いちごの森)と書いてありました。 「ここだあ。いちごの森の中に、きつねのケーキ屋さんがあるって聞いたぞ。よ し、行こう。」 白猫は、目の前のトンネルを歩いていきました。中には、青白く光る灯りが、 点々とついていました。 よく見ると、それは、蛍でした。蛍の明かりにともされて、うっすらと道が浮か び上がっていました。 「よし、これなら歩けそうだ。大丈夫だ。」 と、独り言を言うと、薄暗闇の中蛍の明かりを頼りに、どんどんと、歩いていき ました。
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