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「椎馬……どの部屋がいい……?」
「オレが選んでいいの!?」
選択権を与えられた嬉しさから声が高くなってしまったオレを、大成が優しい目で見つめて頷く。
「どれにしようかな~? 値段はそんな変わらないんだろ?」
「うん……。俺は……椎馬が選んだ部屋なら……どこでもいい」
「じゃあさ、この内装がピンクの部屋がいい!」
多分女性受けを狙ったであろうベッドまでピンクで統一された部屋のパネルを指差すと、オレの代わりに大成がボタンを押してくれる。
「部屋、何階?」
「5階……」
「奥にエレベーターあるじゃん! 行こう、大成」
ウキウキしながら大成の手を引いて歩き出す。
はしゃぎすぎ?
だってさ、ラブホ行きたかったんだもん。
これがはしゃがずにいられるか!
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