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「…………は、……………んん、ユズ……。」
俺の上に乗り、腰を動かし続ける下川。
下川とこういう関係になったのは、1ヶ月前。
ある日突然、下川の方から告られた。
何でも、バイト初日に俺に一目惚れして、それから半年黙っていたけど、我慢できなくなったとか。
俺が自分を受け入れてくれると思ってなかったから、想いを伝えて、バイトを辞めるつもりだったらしい。
俺はというと、今まで恋愛対象は女子だったのに、下川と出逢って一緒に仕事するようになって、なんか、気になっていた。
ゆっくり俺を見る視線の流し方とか。
食器類を滑らかに触る、指先とか。
コーヒーカップに付ける、口元とか。
見ているとドキドキして。
でも、そんな自分おかしいって。
そう思っていた矢先の、告白だった。
『俺も、下川の事、好きかも。ずっと気になってたんだ。』
俺が、そう言ったら。
下川は、今まで見たこともない、キレイな笑顔で微笑んで。
『生きてきた中で、今一番幸せだ。』
って、泣いた。
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