第1章

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「ふ………っ、しも、か、わ………っ! 俺、もう…………っ。」 「ーーーーっ!ユズ、動かないで…っ!」 動くなって、そんな。 生き地獄じゃん。 下川は何故か、俺に何もさせようとしない。 自身の身体も、あまり触らせようとしない。 いつも、俺は、奉仕されるだけ。 後ろすらも、自分で解して俺のを受け入れる。 そして、自分で動くんだ。 最初、なんで何もさせようとしないのか聞いたけど、『僕がしたいんだ。させてほしい。』の一点張りで、引こうとしない。 そりゃあ、楽だ。 楽だけどさ。 でも、何か違う、よな? 俺だってさ、男だよ。好きな奴、自分の手で気持ちよくさせたいじゃないか。喘がしたいじゃんか。 それとも、普通がそうなんだろうか? ゲイの世界は、こうなのか? 女子とも経験がない俺には、更に分かんない世界だから、どうすることも出来ない。
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