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そうして、もう片方の空いた手をスカートの中に導いた。 「・・・今は一件ご予約があり無理ですが、ご予約のない場合でしたら大丈夫ですよ」 彼は絡めた唇をそっと外すと私の体から離れ、何事もなかったように出て行った。 次にどこの家に行くのか突き止めたい。 私は急いで、双眼鏡を手にすると風呂場に向かった。 空の浴槽に身を沈め、少し開けた喚起用の窓から双眼鏡で二丁目を見下ろした。
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