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「ただいま戻りましたー」
午後6時
出版社としてはまだまだ浅い時間な故
同僚たちの半数は会社に残っていた
ちなみに半数は私と同じでたぶん原稿の受け取り
「おう!お疲れ!
結構かかったな、どうだった?」
「ちゃんと持って帰ってきましたよ!
校正お願いします」
編集長に原稿を渡せば、またあの大きな笑いが返ってくる
「やー、お前は本当に
うちの期待の新人だよ!」
「期待って~、褒めても何も出ませんよ!」
なんてやり取りをしながら
自分のデスクに座って
外していた分のメールチェック
あ、あゆちゃん先生来月最終回か
今月行き詰ってないかなぁ
明日顔見に行こう
「ユウ!」
カタカタと返信作業に勤しんでいると、ふと聞きなれた声が聞こえた
「…忠臣?(タダオミ)」
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