第2章

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「…って、そんなことしてる間に30分以上経ってしもーた。 すまんなぁ、如月ちゃん仕事大丈夫か?」 「はい、編集長には一言告げてありますし急ぎの仕事はないので。 伊庭さんこそ平気なんですか?」 「ん、俺はへーきっ でもそろそろ如月ちゃん解放せなあかんな。 エレベーターまで送るから行こうか」 コーヒーの入っていた紙コップを捨て私たちは歩き出す …やっぱりみんな忙しそう。 自分もいつか、あの人たちのように… 「やっぱり憧れる?」 「…はい、もっと実力をつけて上がってきます」 「良い心意気やな」 もっとここに居たい。 なんて後ろ髪引かれる思いで 私は伊庭さんと別れ エレベーターに乗るのだった
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