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あわあわと取り繕いつつ
うーん、と暫し間。
「…アイツは頭切れる営業のエースなんやけど、ちょっと、ちょこーーっと口が悪くて…な…?」
その…な…?からなにを読み取れと。
「当たって砕けてみます。
伊庭さんのおかげで自分の中で
だんだん具体的なイメージが出来てきましたし、あとは熱意で。」
「女の子が熱意で当たって砕けるなんて感動…
でもそれじゃあ彼氏できひんで?」
「ちょっと!余計なお世話です!」
「あ、如月ちゃん彼氏いないんやろ」
「仕事が恋人ですっ」
人のこと指差して
ケラケラ笑って、もう…!
…でもちょっとだけ気が紛れたかも。
この人わざとやってるのか?
「伊庭さん、貴重なお時間ありがとうございました」
「おっ、もう行くんか?」
「はい。なるべく早く言っていろいろ話してきます」
「またなんかあったら気軽にきたらええよ」
「お世話になりました」
「当たって砕けたら骨は拾ってやるさかい」
「…まず砕けないように祈っていてください」
再度頭を下げて私はエレベーターに乗った
向かうは営業部のある8F
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