第1章

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「編集長!清水先生のトコ行って原稿貰ってきます!」 「おう!行ってこい! 今月はスムーズに入稿(印刷会社にデータを渡すこと)するからな!」 わはは、と笑った編集長に 同僚たちは(毎月同じこと言ってる)と苦笑いで返した ――― 「さ、行きますか!」 たぶん書き終わってないであろう原稿を催促するべく意気込んで、1人小さくガッツポーズ (ん?あれ誰だろう…) 会社を出る寸前 ロビーにいる人混みの中に見かけた見慣れぬ若い男性 スラリとした身長に どこか儚げな横顔 ゲイノウジンみたい。 思わず見惚れてしまい 恥ずかしさから誰にも見られていないかキョロキョロ …でも見惚れていたのは私だけではないようで。 周りの女子社員みんなポ~っと顔を赤らめて、その彼を見つめているのであった
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