69人が本棚に入れています
本棚に追加
「企画は編集長自らと言うお話では?」
「企画案は編集長のものです。
しかし後学のためにこれより先は私に、と任されました」
「…なるほど、新人研修ですか。」
「足らないことがあるとはおもいますが、宜しくお願いします」
「まぁいいでしょう。
とりあえず移動します、着いてきてください」
ああ、無駄にでかいから威圧感が…
歩き出したのは営業部の外
廊下を進み何個目かの扉を上げる
連れてこられたのは小さめの会議室
滅多に入らない部屋で
私の緊張はさらにアップ
「それでは企画書を見せてください」
「はい、こちらです。」
正面に座り吉川さんは企画書に目を通し始める
…私が書いたものじゃないのに
ドキドキが凄まじい
待つこと、数分
「この程度の企画書を持ち込まれても困ります」
「ハイ?」
あ、なんかすごいこと言われた。
最初のコメントを投稿しよう!