第3章

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「企画は編集長自らと言うお話では?」 「企画案は編集長のものです。 しかし後学のためにこれより先は私に、と任されました」 「…なるほど、新人研修ですか。」 「足らないことがあるとはおもいますが、宜しくお願いします」 「まぁいいでしょう。 とりあえず移動します、着いてきてください」 ああ、無駄にでかいから威圧感が… 歩き出したのは営業部の外 廊下を進み何個目かの扉を上げる 連れてこられたのは小さめの会議室 滅多に入らない部屋で 私の緊張はさらにアップ 「それでは企画書を見せてください」 「はい、こちらです。」 正面に座り吉川さんは企画書に目を通し始める …私が書いたものじゃないのに ドキドキが凄まじい 待つこと、数分 「この程度の企画書を持ち込まれても困ります」 「ハイ?」 あ、なんかすごいこと言われた。
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