第1章

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―ピンポーン もう何度訪れたかわからないマンション 大学生の時までは 男の人の部屋に1人で行くなんて 考えられなかったけれど この仕事に就いてからは、そんなことすぐに思わなくなった 「しーみーずーせんせぇぇええ いるのはわかってるんですよー 今すぐに開けないと叫びますよー いいんですかー 行きますよー3-2-1-… っち、」 ―ガチャ 「…負けました、叫ぶのはやめて入ってください…」 痴漢!!! と本気で叫ぶ一歩手前で 清水先生こと清水ヒロノブくんはドアを開けた 「ありがとう」 にっこり、と効果音が付きそうなほど満面の笑みで答えると清水先生は少し顔を赤くして部屋に招き入れてくれた
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