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と、いうか!
いまさらながら気がついた。哲はまだ終わってないじゃないの。
そう思って彼を見るが、羽織ったバスローブの中身までは見えない。
「哲にも感じて欲しいんだよ、私だけじゃなくて」
拗ねた口調でそういってみる。
「俺はいつも感じてるよ? 今だって、七穂を見ているだけで、どうにかなりそうなくらい」
、、、え?
「じゃあ、」 哲が私の髪の毛を指で梳きながら聞いてきた。
「今度は普通に抱いていいか?」
「、、、うん」
そういうと哲は嬉しそうにバスローブを脱いで、私の隣に入ってきた。
なんだすごい我慢してたんじゃないの。
ちらっと見えた彼の下腹部に苦笑が漏れる。
「哲のやせ我慢」 言いながら彼のそこに触れると、
「あ、まだダメだよ。そんなことされたらもうもたない」
もう少し七穂を味あわせて、と唇を重ねてきた。
こちらは一度満足してるんだし、今度こそ主導権を、、、と思ったのに。
どうして10年ぶりなのに、いちいち私のヨワイとこを覚えているのよー!
口と両手の指と膝まで使っての総攻撃に、あっというまに形勢が逆転する。
あああ、もう頭が真っ白になりそう、、、。
「あはぁ、ダメ、もっと、ダメ、お願い」
「どっちなの?」 という意地悪な哲の笑顔を睨む間もなく、また廊下の反対側の部屋にまでも聞こえるかというような悲鳴をあげてしまっていた、、、。
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