第1話

…僕について…

　
　　中１の夏休み…

一応彼女はいるけど、自分から連絡を取ろうとは思わない。

そんな事より、兄さんが帰って来るのが楽しみだった。

僕は兄さんの為、お手伝いさんに頼んで買い物に連れて行ってもらった。

お菓子や飲み物をじっくり選んでいたら、結構時間がかかってしまった。

家に帰ると兄さんの靴と知らない女性の靴が玄関にあり、僕は嫌な気分になった。

「勝手に知らない女を家に入れないでよ…」

思わず不満をもらしてしまう。