第1章

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「…ってことで、実彩子お願い!」 「私は全然いいけど…」 私が西島くんのこと、相談する前に、千晃からのお願いがきた それは、 真ちゃんと2人きりで喋りたいってこと、 …正直、千晃の発言にはびっくりした だって、急に、まだ1回しか会ったことないと思うのに …私だったらそんなこと、できないなあ それに、横の席に西島くんは居るわけだから、なんだか遠いようで距離は近かったりして だからこそ気まずいんだけど… だからなんだかんだ千晃が羨ましかった 「與くんって何してるの?」 「なに?…んー、部活は入ってないと思うよ」 「そうなの?!へ~」 「うん。」 「そっか~、頑張らないと」 「え?」 「與くんと付き合えたらいいな~、ってね!」 「応援してる」 千晃の恋、ほんとにうまくいくといいな 私の恋も…ついでに叶っちゃったり、 …しないかな。 「よし、」 すると千晃は立ち上がり、 「やっぱ私1人でいく!與くんって何組?」 「えっとー、たしか4組かな」 「がんばるぞー!」 うん。頑張ってね その言葉はまるまる私にも当てはまる言葉だった
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