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何もかもがめんどくさくなったから
ビルの屋上、スカイブルーの空を見て
叙情的で
退廃的で
耽美的な
世界を想い目を瞑ろう
愛する人が幸せになって
大事な人が笑顔になって
素晴らしい世界を想像しよう
世界はこんなにも
【美しい!!】
目を開けて強く願おう
空をとびたい。
立ち上がり、颯爽と歩き出し
まだ、見ぬ黄金の世界へと。
見慣れた街並み見下ろして
肺に最後に汚れた空気を吸い込んで。
鉄錆香るフェンスに手を掛けるんだ
湿った風が頬を撫で束の間の
追憶が頭を過ぎる
幸せな記憶に
苦しくなって
空を見上げれば、雲一つ無い青空で。
蝉の声が鳴り止んだ。
そのとき、僕は
バーーーーーーーーーーン
とんだよ
みて。
飛べるんだよ
僕だって。
何の価値がない人間が空を飛びました。
空中での時間はほんの一瞬
幸福そうでした
そして
トマトのみが弾けました。
お煎餅を叩き割る音が聞こえました。
甲高い笑い声に
バタバタと拍手の音
耳障りな嘲笑。
狂ったように泣く赤ん坊
ああ
楽しいお茶会の始まりです
どうぞ、ごゆっくり。
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