異次元

3/7
前へ
/14ページ
次へ
 Dは立ち止まったまま「分かってる。けど、ココから動けん。ココから先は行ったらアカン場所やで。」隣で苦悶の表情のCは「俺、絶対ムリやから。それに一人にせんといてくれや。」  どうしようもないので、意を決して駆け足で前をいくAとBを追いかけましたが、それほど離れていないはずなのに感覚的になかなか追いつけず、ようやく追いついて 「ちょっと待てって。あいつら来るの待とう。」と彼らに声をかけると A「あれ?まだあんな後ろにおるん?」 B「自分らビビリすぎやって(笑)」 笑いながら平然としてる二人。まぁちょっとすごいなぁとは思いましたが・・・私は空気の重さと四方を取り囲む漆黒の闇に怖気を感じ、前を見ると更なる闇が。そしてなんとなく気配?を感じて右側を照らすと5M程先に大きな高さ3Mほどの岩(それくらいの感じ全体は最後まで見えませんでした)が立っており、そこがさらに重たい雰囲気を出してるではありませんか。それに気づいた二人。 B「おっ、あんなところに岩あるやん(笑)行って見ようぜ。」 A「う~んでも二人も心配やしちょっと待たへん?」 B「なら、俺一人で行って来るわ。」 Bが歩いて行こうとするので必死になって「アホかっ絶対離れんなって!ヤバイから。少しでいいからここで待とう!」 って私が必死に止めるので、いつもの私と様子が違うのでさすがにBもしぶしぶ二人を待つことに。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加