第1話 メンヘラ刑事再び 2

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質問に答えず、リリコは窓まで移動する。 『おい、聞こえてんのか!?』 「聞こえてますよ。大きな声、出さないで下さい」 ベランダに出ると、まだ少し冷たい春の夜風が体を包む。 熱い顔にちょうどいいと、リリコは思った。 「松波さんが、『うどんすき』というのを作ってくれました。ちゃんと食べました」 『嘘つくな。松が、あんまり食べてなかったって言ってたぞ』 「竹山さん、知ってるなら聞かないで下さい」
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