第1章

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お母さんが俺に似合う服を選んでくれた 「いやぁー沢山買ったねっ楽しかったぁ」 お昼ご飯も兼ねた休憩をしていた 「こんなオシャレなオープンカフェなんて来たこと無いからドキドキします」 「えーそうなの?若いからよく来ているかと思った。あ!恭二だ。陸くんと一緒だ」 お母さんの視線の先に恭二と俺と同じ位の身長と体格のキレイな男の子がいた 「男の子だけど、キレイですね。」 「幼なじみなのよ。でもお父さんか事業を失敗しちゃって、弟さんを連れてお母さんは実家に帰っちゃったみたいなのよね。お父さんも自殺未遂しちゃって今はノイローゼみたくなって陸くん大変らしいの。」 あぁ、前に色々聞かれたのはこの子のことなのか じゃあ、この子が身体を売ろうとしているってことか? 「恭二くんと同級生なんですか?」 「恭二より一つ上なの。借金がかなりあって大学も合格したのに、行けないらしいわ」 益々同じだ きっと恭二は彼のことが好きなんじゃないかと思う 自分には本当に心配してくれる幼なじみも、友達も親さえも居ない 何か言いようもないモヤモヤした気分になった
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