第2章

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最近恭二の帰りが遅い 春休みの間に仕事が集中しているみたいだ 22時頃お母さんがコンビニに行こうとしていたから、夜も遅いし代わりにおつかいをかってでた ここを抜けると暗いんだよなぁなんて思いながら道を歩いていた 「こんばんはぁ」 え?俺に挨拶? 「な、何ですか?」 「何してんの?」 「コンビニの帰りですけど」 「これから飲みに行かない?」 面倒臭さっ お母さんのダウンコートを借りたから女だと思ってんのかな? 「行きません。」 スタスタと家に向かって小走りした 「おい、ちょっと待てよ」 はぁ?こいつしつこいなぁ 「何ですか?アイスが溶けるから急いでんてすけど!」 「何?俺、アイスに負けてんの?」 はいそうです  って言ったらなんだかもっと面倒臭そうなのでどうしようか考えていたら肩を強めに掴まれた 「いいから、ちょっと来いよ」 「もう、何の用ですか?急いでいるって言いましたよね?日本語解ります?」 あ、やばっ 最後のは余計だ つい、イラッとしてたから本音が出たちゃった 予想通り 「てめー人が下手に出てればいい気になりやがって」 あーまた俺何もしてないのに、知らない奴に胸ぐらつかまれるんだよー  日頃の行い、悪い?天罰か?
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