第2章

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スローモーションでまるで他人事の様に拳で殴られる様を見ていた ん?大きい男の人の手がナンパ野郎の拳を掌で受ける パシン あ!恭二だ また助けてもらった 「ありがと「恭二!てめーなに邪魔してんだよ」う、う?」 ん?知り合い?覆面無しで解るって地元の人か? マジマジとナンパ野郎の顔を見たら、な、な、なんとETERNALの斎藤久志だ! 多分恭二の先輩グループで、リーダーをやってるはず どうりで強気なナンパする訳だな 男でも女でも拒否されることは多分無いだろうから、プライドが許さなかったってことか 恭二の先輩が何でここにいるんだ? 「お前、こいつと知り合いか?」 「ええ、うちで下宿しながら仕事をしてますが、何でですか?」 「こいつ、今度の花火大会に連れてこいよ。うちのメンバーに選ばせて陸と一緒に遊んでやるよ」 「寝言は寝てから言ってください。こいつはそんなんじゃないですから。」 「ちっ、本当にてめーは可愛くないな、陸を何処に隠したんだよ」 「知りませんよ。大体、会うの禁止されてますよね?あいつにどんなひどいことしたのか覚えて無いんですか?」 「いや、あいつも喜んでやってたぞ」 「んなわけねーだろっ」 「お前先輩に向かって何言ってんだ?いい加減にしろよ!生意気なんだよ」 「あー俺、一度もあんたを先輩だと思ってねーし。尊敬の出来ない奴は先輩じゃねーんだよ。まだ何か言いたいことあります?先ぱーい」 うわっめっちゃバカにしてる 斎藤の顔が真っ赤になってきた 「お前覚えてろよ」 「あなたほど頭悪くないので、覚えてますが?」 「くそっ」
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