第2章

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恭二SIDE 親父に頼まれて嫌々面接の奴を迎えに行く 手入れの行き届いたバイクに跨がり、新宿駅に向かう 「アルタ前ってベタじゃね?」 平日の夜でも新宿は夜の街 人ごみをかき分けバイクを邪魔にならない所に置き、歩きでアルタに向かう アルタの端っこに小さい男とホスト風の男3人がもめていた 明らかにホスト風が一方的にまくし立ててるけど、何で反論しないんだ? マジマジと男の顔を見た 男なのは解るけど、キレイな顔だ 何となく幼なじみの陸に似ている感じで気になって放っておけない 殴られそうになってる 急いで近づき、間一髪で殴ろうとしているホスト風の腕を若干強めに捻り上げた 一人に対して三人で囲んでいる時点でヘタレ野郎なのは解ってるが、いとも簡単に引き下がって拍子抜けした ん?待てよ 年齢や、身長と周りにいる人を見渡して考えると、こいつが待ち合わせの相手じゃねーか? 「あんたが面接の真柴航さん?」
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