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仕事が出来ない陸の父親は、山梨県にある実家に移動してもらい、家を売って借金の返済に充てる
陸は斎藤久志と距離を取らないとまずいから、うちに住まわす
こないだ来やがったし
までは決まって、1週間でほぼ計画通りだけど、借金の残りの返済に困ってる
俺が代わりに出すにしても、莫大な金額だから足りない
親に借りれるわけないし、貸してくれても返せるかわかんねーし
どうしようかと悩んで悩んで疲れた
気分転換に何か飲もうかと廊下を歩いていると、陸と航が泣きながら話をしてる
「こいつらいつの間に仲良くなってんだ?」
後は金なんだよなぁ
「陸くんのお父さんの借金って幾らくらいなの?それを返したらもう自由なんでしょ?」
「そうだね。返せたら自由だよね。でも、二億位あるんだ。」
「そうかぁ、元金があれば何とかなるんだけどなぁ」
ん?何を根拠に航はそんなことを言ってんだ?
覗いていたのはバレるけど、お手上げな俺には策があるなら、何でも掴むぞ
「元金って幾らくらい必要なんだ?」
二人の背中がビクッとなって振り向いた
口をとんがらせた陸が
「もう、趣味悪いよー居たなら入ってくればいいじゃんか」
俺の質問に答えようと航は考えてる
「300万あれば、一ヶ月から三カ月で一億なんとかなるかも。だから、税金とか考えて、1年かな?」
「「えっっっ!なんで?」」
「株とか、為替とかでさ。一応そういう学校に入学予定だったから勉強もしてわかるし、かなりシミュレーションでやったときも得意だった。でも、これってかなりギャンブルだけどね。」
「「やる!」」
「じゃあ、倍の600万あれば半年?」
「んまぁ、単純計算ならそうだよね。」
自分で何とかなる金額は情けないけど、200万
どうしようか考えてるうちに仕事の時間になり、航と陸に外に出ないように注意をし、仕事場に向かった
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