第2章

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仕事が出来ない陸の父親は、山梨県にある実家に移動してもらい、家を売って借金の返済に充てる 陸は斎藤久志と距離を取らないとまずいから、うちに住まわす こないだ来やがったし までは決まって、1週間でほぼ計画通りだけど、借金の残りの返済に困ってる 俺が代わりに出すにしても、莫大な金額だから足りない 親に借りれるわけないし、貸してくれても返せるかわかんねーし どうしようかと悩んで悩んで疲れた 気分転換に何か飲もうかと廊下を歩いていると、陸と航が泣きながら話をしてる 「こいつらいつの間に仲良くなってんだ?」 後は金なんだよなぁ 「陸くんのお父さんの借金って幾らくらいなの?それを返したらもう自由なんでしょ?」 「そうだね。返せたら自由だよね。でも、二億位あるんだ。」 「そうかぁ、元金があれば何とかなるんだけどなぁ」 ん?何を根拠に航はそんなことを言ってんだ? 覗いていたのはバレるけど、お手上げな俺には策があるなら、何でも掴むぞ 「元金って幾らくらい必要なんだ?」 二人の背中がビクッとなって振り向いた 口をとんがらせた陸が 「もう、趣味悪いよー居たなら入ってくればいいじゃんか」 俺の質問に答えようと航は考えてる 「300万あれば、一ヶ月から三カ月で一億なんとかなるかも。だから、税金とか考えて、1年かな?」 「「えっっっ!なんで?」」 「株とか、為替とかでさ。一応そういう学校に入学予定だったから勉強もしてわかるし、かなりシミュレーションでやったときも得意だった。でも、これってかなりギャンブルだけどね。」 「「やる!」」 「じゃあ、倍の600万あれば半年?」 「んまぁ、単純計算ならそうだよね。」 自分で何とかなる金額は情けないけど、200万 どうしようか考えてるうちに仕事の時間になり、航と陸に外に出ないように注意をし、仕事場に向かった
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