プロローグ

2/2
前へ
/50ページ
次へ
透き通るような銀色の髪 綺麗に弧を描く口元が魅せる妖艶の笑み 誘うような愛らしい瞳は碧く輝き 見た全ての者を魅了するほど 男は端麗な顔立ちをしていた その男は誰かの手にとどまることはなく ふらふらとあちらこちらに歩いては 他の誰かの元へと擦り寄っていく それは、まるで気まぐれの猫のようで 『銀猫』 彼はそんな名をつけられたという
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

138人が本棚に入れています
本棚に追加