サラリーマン

15/25
前へ
/27ページ
次へ
 私は逃げ切れず、とうとう山本さんに腕を捕まれた。 「あなたと私はお似合いのカップルになれると思いますよ」 「そんな訳ないでしょ!」 「私の趣味も『覗き』ですから。あの双眼鏡は私のです。休みの日や夜は近所を見ているんです。有給をとって覗く日もある。気付きませんでしたか?時々、あなたを見ていた事を・・・」  山本さんの家をずっと見ている日はなかった。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加