異次元

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その杉も非常によく育っており大きな林に飲み込まれるような感じでひっそりとありました。  私達が最初に入り口に立ったときに少し変だなと思ったのは、 入り口に作られたローソク立てのローソク全てに火がついていたこと。 その数は30本前後だったと記憶しています。 確かに風が強い日ではなかったのですが、 深夜にローソクが全部ついていて消えてない。 変だとは思いませんか?そのときの私達は(正確にはDを除く4人ですが)誰かついさっきまで来てたのかな?程度に考えてました。 そしてローソク立ての傍を通ったときに異変が・・・空気が変わったのです。 壁を越えたような、 一気に空気が重たくなる。 前に進みたいのですが、 足が前に出なくなりました。 前をみると霊感のないAとBが悠然と歩いていくではないですか・・・後ろでは私の2M後ろにお腹を押さえたCと仁王立ちするDが立ち止まっています。 とりあえずヤバイと思った私はAとBに「ここヤバイからちょっと待てよ!」と叫んだのですが、 談笑する彼らには聞こえてないのか、 無視されたのか、 彼らはそのまま進んでいきます。 どうしようもないので、 Dに「ここヤバイよな。 あいつら止めないとまずいぞ」って言ったんですが、
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