第10章 ボディーガード①

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「イタズラですよ、ただのイタズラ」 笑って答えたのは 被害を受けた張本人だ。 「イタズラって……おまえ怪我してるじゃないか?」 「いや、ガラスが割れた拍子に、ちょっと。ほんのかすり傷なのにこいつらが騒いで――」 窓の補修をする愛理とココさんが 気まずそうに振り返る。 「イタズラったって、夜中に窓ガラス割るなんてたちが悪いぜ」 顔をしかめて 東堂さんが携帯を取り出した。 「念のため、警察に被害届けは出しとこう」 「いや……待って!」 「あ、おい……!」
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