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「しっ、リビングで音がするよ!」
ココさんが耳をすまして人差し指を立てた。
「もしかして……」
「ど、泥棒……?!」
リーダーと愛理が抱き合うようにして青ざめた。
その時気づいたんだ。
玄関先
悠月さんの靴が脱ぎ捨てられてること。
悠月さん部屋にはいなかったけど
――帰って来てる。
それじゃどこに?
すぐに
リビングのドアが細く開いたままなのに気がついた。
『悠月、いっつもぴったり締めないんだよな』
みんないつもぼやいてる。
悠月さんの悪い癖だった。
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