第10章 ボディーガード①

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「しっ、リビングで音がするよ!」 ココさんが耳をすまして人差し指を立てた。 「もしかして……」 「ど、泥棒……?!」 リーダーと愛理が抱き合うようにして青ざめた。 その時気づいたんだ。 玄関先 悠月さんの靴が脱ぎ捨てられてること。 悠月さん部屋にはいなかったけど ――帰って来てる。 それじゃどこに? すぐに リビングのドアが細く開いたままなのに気がついた。 『悠月、いっつもぴったり締めないんだよな』 みんないつもぼやいてる。 悠月さんの悪い癖だった。
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