契約しようぜ

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それを学に見られたくなくてそのまま顔をそらせたけれど、学の手が伸びてきて、口許まで覆っていた布団をはがされて顎をつかまれた。 「凛」 名前を呼ばれたと同時に、掴んだ顎をゆっくりと動かされ、学と視線が絡む。 無言で見つめあっているけれど、もう今までの関係ではいられないのかもしれないと思うと、胸が凄く痛くなってくる。 学を直視できなくなってそのまま視線だけをそらした。 あたしは、こんなに好きなのに──。
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