1168人が本棚に入れています
本棚に追加
それを学に見られたくなくてそのまま顔をそらせたけれど、学の手が伸びてきて、口許まで覆っていた布団をはがされて顎をつかまれた。
「凛」
名前を呼ばれたと同時に、掴んだ顎をゆっくりと動かされ、学と視線が絡む。
無言で見つめあっているけれど、もう今までの関係ではいられないのかもしれないと思うと、胸が凄く痛くなってくる。
学を直視できなくなってそのまま視線だけをそらした。
あたしは、こんなに好きなのに──。
最初のコメントを投稿しよう!