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そんな優の様子に気が付いたのか、ルナは「眠いのか?」と尋ねるが、優はやせ我慢のように
「大丈夫だよ……まだ……まだ…遊べる……よ」と答えた。
当然ながら、その言葉に説得力は無かった。
「嘘をつくな……どうみても寝むそうじゃないか。ほら、私が隣にいてやるから、ベッドの中に入れ」
「うん……」
ルナの言葉に素直に従い、優はベッドへと入る。
このまま寝てしまえば、すぐにでも夢の中に入るだろう。しかし、優はその前に、一つだけ、ルナに聞きたい事があった。この機会を逃してしまえば、もう二度と機会はない、そんな気がしていた。
「ルナ……僕達……僕達、友達だよね……」
「あぁ……私達は友達だ。だから、おやすみ……優……」
優はその言葉を聞いて安心したのか、幸せそうな表情で夢の中に意識を落とした。
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