第1章 プロローグ

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 そんな優の様子に気が付いたのか、ルナは「眠いのか?」と尋ねるが、優はやせ我慢のように 「大丈夫だよ……まだ……まだ…遊べる……よ」と答えた。  当然ながら、その言葉に説得力は無かった。 「嘘をつくな……どうみても寝むそうじゃないか。ほら、私が隣にいてやるから、ベッドの中に入れ」 「うん……」  ルナの言葉に素直に従い、優はベッドへと入る。  このまま寝てしまえば、すぐにでも夢の中に入るだろう。しかし、優はその前に、一つだけ、ルナに聞きたい事があった。この機会を逃してしまえば、もう二度と機会はない、そんな気がしていた。 「ルナ……僕達……僕達、友達だよね……」 「あぁ……私達は友達だ。だから、おやすみ……優……」  優はその言葉を聞いて安心したのか、幸せそうな表情で夢の中に意識を落とした。  
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