生き様と死に様

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生き様と死に様

個人的に、生き様がカッコいいキャラよりも、死に様がカッコいいキャラの方が、結果的にカッコいいような気がしてしまいます。 どれだけ生き様がカッコよくて、素晴らしい経歴の持ち主でも、死に様がカッコ悪ければ、今まで光輝いていた生き様さえ翳って見えてしまうんだけど。この人なら、もっと別の死に方があったのでは?と思ってしまう。 例えば、その死が何かの仕掛けなら、仕方ないと思う。それがなければ、動かない話とかね。 でも、死ぬということで幕が引いてしまう話なら、どんなに憎い敵役でも、カッコよく死んでほしいなあと、つい思ってしまう。 私の中では、そのキャラの価値は、死によって決まる。そのシーンがカッコよければ、どんなにダサくてもいいと思う。大一番でキメれたのだから。 この意見には、賛否両論あると思うけど、私は死の瞬間を切り取って、物語を創作していました。 愛に生きるために死地へ旅立つ人もいれば、罪人として追われながらも高潔な魂のまま幕を引く人もいた。傲慢な心を捨てるため、背水の陣を選んだ猛者や、内戦で親友同士で闘った者もいた。 私は、この人たちなりにカッコよく逝ったと思う。中にはそうでない人もいたけれど。 それでも、私にとって、一人一人精一杯生きようとしたのだろうと思う。 それをカッコいいと思うか、バカな生き方だと思うかは人それぞれだし、それを否定するつもりはないけど。 そんな物語の主人公たちにまた会いたくなったら、私は、新たなる死へ向かうストーリーを作ってしまうんだろうなあと思います。 私って、何か、趣味悪いですね(笑)
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