18人が本棚に入れています
本棚に追加
生き様と死に様
個人的に、生き様がカッコいいキャラよりも、死に様がカッコいいキャラの方が、結果的にカッコいいような気がしてしまいます。
どれだけ生き様がカッコよくて、素晴らしい経歴の持ち主でも、死に様がカッコ悪ければ、今まで光輝いていた生き様さえ翳って見えてしまうんだけど。この人なら、もっと別の死に方があったのでは?と思ってしまう。
例えば、その死が何かの仕掛けなら、仕方ないと思う。それがなければ、動かない話とかね。
でも、死ぬということで幕が引いてしまう話なら、どんなに憎い敵役でも、カッコよく死んでほしいなあと、つい思ってしまう。
私の中では、そのキャラの価値は、死によって決まる。そのシーンがカッコよければ、どんなにダサくてもいいと思う。大一番でキメれたのだから。
この意見には、賛否両論あると思うけど、私は死の瞬間を切り取って、物語を創作していました。
愛に生きるために死地へ旅立つ人もいれば、罪人として追われながらも高潔な魂のまま幕を引く人もいた。傲慢な心を捨てるため、背水の陣を選んだ猛者や、内戦で親友同士で闘った者もいた。
私は、この人たちなりにカッコよく逝ったと思う。中にはそうでない人もいたけれど。
それでも、私にとって、一人一人精一杯生きようとしたのだろうと思う。
それをカッコいいと思うか、バカな生き方だと思うかは人それぞれだし、それを否定するつもりはないけど。
そんな物語の主人公たちにまた会いたくなったら、私は、新たなる死へ向かうストーリーを作ってしまうんだろうなあと思います。
私って、何か、趣味悪いですね(笑)
最初のコメントを投稿しよう!