第2話 ソラに近い 1
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「ど、動物園とか興味あります……?」 「ありません」 「じゃあ、通天閣とかは……?」 「ありません」 杉田は、隣にある無表情な横顔に口を閉じた。 信号が青に代わり、小さく息を吐いてから車を発進する。 『杉田君、今日は、梅林寺さんを大阪観光に連れて行ってあげて。楽しませてあげてね』 そう、一時間前、松波に言われた言葉が耳に再生される。
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