第2話 ソラに近い 2
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※ 床を見るのにも飽き、杉田は、私用の黒い携帯を取り出す。 『すみれ色のため息』というブログのブックマークを開き、数時間前にエントリーされた日記を読む。 新曲の作詞をしたという、絵文字が多く入った文章。 杉田が持ち歩いているのと同じ、笑顔の写真で締めくくられていた。 60階に居るだけで、生きた心地がしないが、マシになった。 顔が緩んでないか、杉田は頬を触った。
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