第2話 ソラに近い 2

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熱さは、もう引いている。 「遅いな……」 すっぴんな顔に、化粧直しはいらないだろう。 お腹を壊しているのかと、十分以上、じっと待っていた。 そういう気の遣い方は、ありがたくないが、妹で慣れている。 ……梅林寺さんの彼氏って、どんな人なんやろ……。 そう思ったとき、画面が着信を知らせた。 こんな高い場所でもつながるのかと驚き、耳から少し話して通話を取る。 『おい!! さっきから仕事の電話取らんと、何してんや!! 早く戻って来いや!!』
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