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「いやいやいや!!」
確信は無いけど嫌な予感。
何とか言い返せねば!!
「荷物!荷物だけ置かせて貰ってるだけ!!すぐ片付けるしっ全っ然空いてる!!」
急に焦りだした私を、背筋を伸ばし腕を組んで上から目線のお兄ちゃん…
「俺が独り暮らししてる間、洋服だのふざけた雑貨だの、あれはどうするつもり??」
何なの!?急に何なの!?
そんなこと言われたって困るんですけどーー!!
「あの荷物の量、お前の散らかった部屋になんざ収まる訳がないだろー。」
もうお口あんぐりしちゃう。
「わかる?桃花…」
お兄ちゃんは急に優しく私の頭を撫でてきた
よくわかんないけど、目頭が熱くなる…
「急にごめんな、でもな、お前も立派な社会人だ…そろそろ家から離れてみるのも良い勉強になるぞ。」
そんなお兄ちゃんの言葉に今まで黙っていた両親が口を開いた
「桃、壮介の言う通りかもしれないぞ?だってお前…」
「「彼氏いないんでしょ」」
「ーーー!?」
ありえない!ありえないありえない!!
「実の親が言うことなの!?」
私が反論した所でお兄ちゃんは愚か、両親は涙流して笑ってる…
助けを求めるように恵美さんを見れば、またヤツも真っ赤な顔して目を反らしやがるー
「いいよ!!わかったよ!!独り暮らしして、いっぱい洋服買って、いっぱい雑貨買って、いっぱい彼氏作るもん!!」
私は勢いよく二階へと続く階段を上がり、洋服の詰まったお兄ちゃんの部屋に籠った。
シーンとするかと思ってたのに…
「アーッハッハ!!いっぱい彼氏作るってよ!!」
「彼氏買うとか言うよりマシか~!?」
「ちょっと二人共笑いすぎ!!っアハハハ」
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