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「おぉー。  一言でまとめると、  語り尽くせないヤベェ状況感出んなぁ」 やっぱり、この他人事のようなおっとりさは異常だ。 この場に不似合いすぎる。 「小坂さんは、どこまでご存知なんですか?」 気付いてしまったら、 問わずには居られなかった。 「んー、本当のとこは俺も知りませんけど。  話して支障のないことは、  ほとんど聞かされているんだと思います。  ……もう絶対何が何でも是が非でも、  あの夫婦だけには敵認定されるもんかと、  心に決めるくらいには」 「あぁ、それは僕も思います。  多少の法律には目を瞑ってでも、  あの方々には逆らわない方が良いです」 2人して、急に真面目な顔つきになるものだから。 いったい何を吹き込まれたのかが物凄く気になるけれど、 げに恐ろしすぎてそれ以上問うことは出来ない鞠弥である。
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