僕と彼女と-2-

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「…それじゃ、僕は帰るよ。」 そういって、麗華に背を向けて 歩くと、麗華は袖を掴んでいた そして、紙にペンを走らせる。 『連絡、してね?』 不安そうな麗華の表情は とても可愛らしくて、ニヤけて しまうのを抑えて僕は笑った。 「うん、するよ。 それじゃあ、またね」 僕が歩き出すと、麗華が 手を振ってきたので僕も 手を振り返した。 「………」 病院を出ると、携帯に 新しく追加された家族以外の 連絡先を眺めていた。 「…麗華、か…」 見た目に合うように、 綺麗な名前だったなぁ… 「麗華も病気なのかな?」 本当は聞きたい所だけど 麗華にとっては聞かれたくない 事かもしれないし… …聞かないようにしよう。 「…家に帰ったら、連絡しよ」 ニヤけるのを抑えて、僕は 家に帰っていった。
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