夜の霊山

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「俺もお経に聞こえると言われればそう聞こえる。 お前がそういうなら相当ヤバイんだろうことも理解してるけど、 あいつら何するか分からんからとりあえず追いかけよう。 」 C「ははははっつ!もぅ逆になんか楽しくなってきた!」  たぶん、 このタイミングでCは壊れた(笑)とういうことで、 50メートル程先に進んでしまったAとBを早足で追いかける。 途中で何軒かの民家の前を通るが、 寝静まってるのか無人なのか物音ひとつしない。 そして近づくにつれてはっきりとお経を読む声がケーブルの駅の構内から聞こえてくる。 なんとかケーブルの駅の手前150メートル程のところで二人に追いつくことができた。 この位置からなら駅の構内がぼんやりと見える。 今は無人で門も閉まっており構内の待合のベンチやケーブルカーの一部が見渡せる。
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