異次元

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 私がライトを照らして岩のほうを指すが、 漆黒の闇が遮るように岩の一部しか照らし出すことができない。 小学生の頃よくクワガタを取りに夜に山に出かけていっていたのだが、 ここまでの闇には出くわしたことがない・・・ 「ん?そんなんあるか?俺には良く見えないけど・・・」 「ほら、 あそこ。 ほんの一部しか照らし出せてないけど・・・」 「ん~~~あぁぁ、 あるな。 アレはアカンで。 絶対近寄ったら・・・」 その一言でBのテンションが上がる。 B「マジで?ちょっ俺行って来るわ。 」 A「・・・」 さっそくBが歩き出す。 慌てて私が止めようとするが、 Bはすでに歩き出していてようやく3メートルほど行ってから腕をつかんで止めに入るが、 その時点で私とBは岩まで5メートルくらいまで近寄ってしまっていた。 岩からはものすごいプレッシャーが感じられて何者も近寄らせないオーラみたいなのが感じられて立ってるのもやっとの状態だ。
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