第1章

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「オイ、お前ら退け」 良かったぁ、良風さんが来た 囲んでた先輩たちの手が、離れていく ハア・・・・・・、触りすぎ 勃つかと思ってヒヤヒヤしちゃった 「良風さん・・・・・・?いつまで見てんですか。早く冷却スプレーかけて下さいよ」 ・・・・・・どうしたんだろう いつもなら、言い返してくるのに 真剣な顔で、お腹見ないでくれないかなあ 「お前・・・・・・、この痣の相手は誰だ。無理矢理じゃねえだろうな」 「・・・・・・はあ!?」 「はあ!?じゃねえだろう。此処も、コッチにも痣だらけだろうが」 あー、昨日のだ ふらふら歩いて、壁にぶつかった時に ・・・・・・ヤバい 涙腺が、緩んでーーッ、ダメだって 手で、顔を覆って隠しても、悲しみが吹き出て感情を抑えきれない 分かってた。来てくれないことくらい でも、馬鹿だから 座って待ってたんだ 「グアッ!」 良風さんーーーッ!? 「テメェ!冬樹に何しやがったーッ、ぶっ殺す!」 バカ翔太! 良風さんを蹴りやがったのか 「痛・・・・・・ッ、あー!糞痛ェ」 あ、哉太 軽く笑って、険しい表情でユニフォームを下げてくれた こらこら、先輩を睨んじゃ駄目でしょう 「この短気の糞ガキ!テメェだろ。我慢出来ねえで、テメェが冬樹を襲いやがったんだろうが」 ・・・・・・・・・・・・・・・チガイマス この静まり返った場内の空気、どうしてくれるんだよ 「誰が、誰を襲っただと」 マズい・・・・・・、勇さんだ 殺気強すぎ 小心者だから、手加減して貰わないと 怖すぎて、顔上げれないです 「冬樹の腹見てみろ。痣だらけだ」   ヤベェ、勇さんと翔太の手が、腹に向かって伸びてくる 駄目! ーーー誰だ バスパン脱がそうとするのは 「ヤメーーーッ、フザけんな!こんな場所で俺にストリップさせる気か」
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