始まりの章

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ボールコントロール能力が高く、ディフェンスに長ける良風さんには 「基礎練習に余念のない、幸叶」 最後まで切れない集中力と、冷静な判断力を持つ彼なら 良風さんを抑えられる、かも PGは、女性的な顔を赤く染め、勇さんの腕に腕を絡ませしなだれかかっている俊彦さん 視野は広いのに、勇さん優先のパスを出す人なんだよね この試合、勇さんは不参加だから、気を引き締めてかからないと 二年最大の脅威は、大成さん 正確無比の3Pシュート、高い身体能力と運動神経 状況判断も的確で、ディフェンス能力も高い彼を抑えられるのは一人しかいない 「弱点の見当たらない、翔太」 PGをやらせても完璧にこなし、ゴール下を守れば点を入れさない 崩れた体勢からでも放てるシュート 誰よりも上手いのに、自分の現状に満足せず練習し続ける翔太に 「憧れるよなあ・・・・・・」 アーモンド型の綺麗な目を細め、緩やかに微笑を浮かべ口角を上げる 薄く開いた赤い唇が「翔太」動くのを見て、満面の笑みで翔太が冬樹へと駆け寄った 「冬樹ー、俺を呼んだだろ?」 「チームにね。翔太、大成さん抑えて」 「良いよ。でも、後で頂戴」 翔太の手がスルリと冬樹の双丘を撫で、割れ目を人差し指でなぞっていく 「くっ・・・・・・、ん、駄目」 「何で? して欲しいって顔に書いてるのに」 「嫌・・・・・・ッ、帰って、夏樹を抱きたいから」 美しい眉間に皺を寄せ、色っぽく首を振る冬樹の耳に甘く囁いた翔太が 冬樹の意思を尊重し、冬樹に押し付けていた腰を引いた   「でも、心配だ。俺が離れた途端、先輩たちに触られるぞ」 敏感になった冬樹の身体は、少しの刺激でも感じて色香を放つ 放っておけば、欲情した男たちに襲われてしまいそうだ 「ありがとう」 セクハラされてお礼を言うのは、おかしいかもしれない でも・・・・・・、嬉しい
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