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「今さらだけど…金本さん、ごめんない。私、金本さんと同じ事をしてた。」
「俺も…悪かったな。志水と寺本が止めなきゃ大変な事になってた。許してくれ。」
「金本さん、今までごめんなさい。志水さんも助けてあげられなくてごめんね。」
「すまなかった。」
一人一人謝ったことで、由良は涙を流した。
「由良の……わ、私の方こそ沢山迷惑かけてごめんなさい。美南、今までこきつかっててごめん。」
「いいんですよ。私は、気にしておりません。由良様、これからもよろしくお願いいたします。」
「美南……将希様と幸せにならなきゃ承知しないわよ。」
「はい。」
こうして由良は美南の優しさにふれ、ぶりっ子お嬢様キャラを捨てて心を入れ替える形で、人に優しい人間になった。
そして数年後ーー美南は将希と結婚し、 優しさを失わず幸せな生活を送ったのであった。
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