分かれ道その24:優しさ

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「今さらだけど…金本さん、ごめんない。私、金本さんと同じ事をしてた。」 「俺も…悪かったな。志水と寺本が止めなきゃ大変な事になってた。許してくれ。」 「金本さん、今までごめんなさい。志水さんも助けてあげられなくてごめんね。」 「すまなかった。」 一人一人謝ったことで、由良は涙を流した。 「由良の……わ、私の方こそ沢山迷惑かけてごめんなさい。美南、今までこきつかっててごめん。」 「いいんですよ。私は、気にしておりません。由良様、これからもよろしくお願いいたします。」 「美南……将希様と幸せにならなきゃ承知しないわよ。」 「はい。」 こうして由良は美南の優しさにふれ、ぶりっ子お嬢様キャラを捨てて心を入れ替える形で、人に優しい人間になった。 そして数年後ーー美南は将希と結婚し、 優しさを失わず幸せな生活を送ったのであった。
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