良い女とぶりっこ女の人生の分かれ道

分かれ道その25:母親

「こら!!二人とも、またケンカしてるの?勇也、妹が欲しいって言ったんだから笑里と仲良くしなさい。笑里も勇也の言う事を聞きなさい。」

「「はーい。」」

「よし。今からおやつにするから、手を洗って来なさい。ちゃんと二人で半分こするのよ。」

一方、奈津美が二人におやつと言った時麻友はしっかり手を洗って椅子に座ったのに、おやつの量が少ないのに対して、和馬は手も洗っていないのに対しておやつの量が多い。

「お母さん、和馬だけ多いよ。私にも増やして。」

「和ちゃんは、特別だからいいの。麻友はお姉ちゃんだから、我慢しなさい。」

さらに、小学校に通う二人はテストの時も対応は違った。

和馬がテストで良い点とった時は、べた褒めしたと同時にご褒美をあげた。麻友も良い点とったのにご褒美はあげない所か全く褒めなかった。